頭痛

七尾旅人の1stアルバム「雨に撃たえば」に入っている冗談みたいなタイトルの曲、ガリバー2(頭痛)
曲のイントロを聞けばこの曲がどれだけ本気なのかわかるだろう。
(そもそもこのアルバムは冗談なのか本気なのかよくわからないような所があるが)

ガリバー2は約10分にも及ぶ大作だ。
シンプルなコード進行と美しいメロディだが、そこに歪んだサウンドや浮遊感のあるキーボードなどたくさんの音を幾重にも重ね、ボーカルもエフェクトを使いサイケデリックさを出している。
こいつは本当にイっちゃった人じゃないかと思った。

歌詞の内容も不可思議だ。
一人の女の子との生活を歌ってる気がするが、歌詞カードを見ても字が読めないところがあるので正解はわからない。(そもそも正解なんてないが)
何故かこの人は自己否定が痛々しい。
この曲ではわかっちゃいなかったり、ぶっ壊れたり、発汗したり、忙しい。

そして薬を服用して、それによって自身をたもっている風にも聞こえるサビ。
医療の最先端ってやつはすごいね
重い歌だ。

心から愛し合ってる二人のラブラブな世界はここになく、かといって社会に理由もなく反抗しているわけじゃない。
ただ二人の歪な生活のなか、薬を飲んで、延滞したビデオ見て、レコード聞いて、生きている。
ただの生活の歌かもしれない。
本当に核心に迫った生活の歌。

プーティウィー?

タグ:七尾旅人
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