Chappie

COILが昔シングルをプロデュースしたChappieというキャラクターがいた。
詳しくは知らないがめちゃくちゃ豪華な曲作りをやっていたみたいだ。
水中メガネという曲では作曲草野マサムネ、作詞松本隆。そのカップリングは演奏ティンパンアレー
素晴らしい布陣。
で、COILがプロデュースしたのがGood Day Afternoonという3曲入りのシングル。
その他の提供者に比べればあんまり知名度がないけれど、そんなの関係なく見事なPOPを聞かせてくれる。

1.Good Day Afternoon(岡本定義)
爽やかなPOPナンバー。
コード進行もシンプルながらその上で跳ねるベースラインが爽やかさで曲を終わらせず深さを持たせている。少しポールっぽいフレーズもちらほら。
ギターの少しハイをあげたストローク、単音のアルペジオも綺麗にまとまった、派手さに逃げないまさしく職人といえる音作り。
で、それを歌う温度感のないボーカルがよりメロディの綺麗さを強調している。
作詞はシンプルな言葉を積み重ねながらも深みを持たせる岡本定義独特の文章。
提供曲にするには惜しいほどいい曲。(2008年にはギャルソンというセルフカバーアルバムでロック色を強めて収録している)

2.MCダイエット(佐藤洋介)
佐藤洋介の特徴的なサウンドが現れているロック色強い曲。
ギターサウンドの歪み具合がサイケデリックの時期のそれに近い、佐藤洋介の趣味だろうか?
後ろでなっているギターフレーズと荒々しいドラムの音色とキーボードが混ざり合ってサイケデリックながらも見事にPOPに昇華している。これは一般受けしない
二曲目という居場所がとても似合う。
詞は女の子がダイエットに奮闘するというストーリー性が強いもの。佐藤洋介の詞はいつもちょっと情けなくいい味出してる。

3.バス待ち(岡本定義)
岡本定義のバラードナンバー。
こういう曲を書ける岡本定義はもっと評価されてもいいと深く考えてしまう。
ピアノのバッキング主体でストリングスが後ろに少し入るくらいシンプル。
この曲に関してはシンプルなサウンドのためメロディーと詞の上手さがより際立っている。
”悲しくなんかないなのに何でかなバスがもう来ちゃうよ”
岡本定義の詞のセンスは日本的な情景をPOPに歌い、聞き手に感じさせるという面ではっぴえんど並みの偉業を当然のごとく行っている気がする。
この曲もボーカルの温度感の少ない淡々とした歌い方で、詞とメロディの切なさに見事にマッチしている。

いいミュージシャンが評価されないから音楽はどんどん変なもんばっか増えてく。
K-POPJとか-POPみたいに、思想のないまるっきり猿真似で、ほかと同じような言葉を並べてる曲はうんざりだ。
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