暴動

SLY STONEの新作を遅まきながら昨年末購入した。
前評判は聞いていたけど思った以上にひどかった。
昔の作品にいらない手を加えていて退屈だった・・・

しかし、作品を出したということはもしかしたら次の新作があるかもしれない。それに期待したい。

洋楽よりも最近は邦楽がマイブームなのがあるからかもしれない。
新旧問わず良質なPOPやROCKが沢山ある。
キリンジやCOIL、シュガーベイブやかまやつひろしとても聞いていて楽しい。
特にキリンジは見事なアレンジと曲を優先させるような歌に感心する。

ただ邦楽がマイブームでもやっぱり一番聞いてしまうのはJELLY FISHだ。
半年以上ベリーバトンかSpilt Milkを一日最低一周は聴いてるが日々発見の連続。
飽きというものを感じさせない。
AndyとROGERの二人の作り出すメロディは天才的だ。
Youtubeで検索すると出てくるAndyのソロ作品をどうにかして手に入れたい。
表舞台に立って音源を届けて欲しい。

今年も沢山素晴らしい音楽に出会えたらいいな。

スーパースターに救いの手を

今年向き合った素晴らしいミュージシャンたち。
いつもならアルバム一枚で満足するが、もっと聞きたいと思わせる素晴らしいミュージシャンに出会った。
フジファブリック、キリンジ、そしてJelly fish。

Jellyfishはとても素晴らしいバンドだった。

タワレコで適当にJeff beckを見ていたら「J」の欄に1000円でベリーバトンが置いてあった。
Jellyfishというバンドは一部でとても有名だ。
日本のアーティストとも関わりが深く、Kbのロジャーはフジファブリックのチョコレートパニックに関わってるし、Dr.Voのアンディは奥田民生やPUFFYに深く関わっている。
なので、奥田民生のファンとして今まで名前は良く知っていた。しかし、民生の本のフィッシュアンドダイの内容から売れてない微妙なミュージシャンだと誤解していた。
誤解したのをこれほど後悔したのは初めてだった。
そんなわけで偶然見つけたベリーバトンを期待せず、騙されたと思って買ってみた。

一聴して感じたのはなんて素晴らしい曲なんだろう、という事だ。
これ以上ないほどにPOPなメロディライン、見事な曲の構成、ビーチボーイズやビートルズ直系のコーラス。
一聴して感動してから何回聞いてもまるで退屈させない見事なアルバムだった。
これほどのバンドがたいして売れなかったなんてなんてアメリカはすごいのだろうと驚愕した。
そしてネットで調べると、ベリーバトンもすごいが2ndのこぼれたミルクに泣かないでももっとすごいという意見が多くあった。
なのでベリーバトンを買って数週間後に買ってみた。
どれ程の賞賛も陳腐に感じるほどすごいアルバムだった。
前作よりロック色とクィーンのようなコーラスが強く出て、POPのすべてを詰め込んだような見事なアルバムだった。
計算され尽くしたPOPの金字塔のようなアルバムだ。

しかし残念ながらJellyfishはこのアルバムをもって解散してしまったらしい。

時代の所為か、人格の所為か、どちらにせよとても残念だ。
けれど解散後に一作Fanclubという未発表曲のBOXが発売されていたので、手に入れた。
一番驚いたのがデモの段階からのクオリティが高すぎる。実際の曲とアレンジが少し違うもののこのままオリジナルアルバムとして発表してもおかしくないレベルだ。
また、ライブテイクの実力の高さも異常だ。
奥田民生が「アンディはライブが苦手でライブに慣れてない」と発言していたが、これで苦手なら得意なやつなんてほとんどいない。

これ程素晴らしいバンド、曲に出会ったのは本当に嬉しい。
もし聞いたことがない人がいれば是非聞いてみることを勧めたい。
youtubeにいくらでもライブテイクの動画があるので、見て欲しい。

あと、ロジャーの2ndアルバムも買ったがこれも見事なPOPアルバムだった。
中心人物のアンディはソロ作などは出していないらしい。残念だ

いっせーの

日々の忙しさにブログのことを忘れてしまった。
まぁ自分の為にかいてるんだから、時間は問題じゃない。

フジファブリックのSTARが発売された。だいぶ前に。
はっきりと彼らの音楽を見せ付けてくれたいいアルバムだ。
いい意味で全体的に音に隙間を持たせた緊張感のあるサウンド。
そして、個性的なメロディーラインと志村正彦とはまるで違う詞は、新しいフジファブリックとして素晴らしい作品になっていた。
ところどころに90年代の渋谷系のようなものがきけてうれしい。

特に個性的なのが「君は炎天下」だった。
全体に民族的な楽器をちりばめてメロディーラインも簡単にロックとはいえない作品だ。
「そして優雅に僕は踊りたい!」
と実にコミカルだけれど、深い作詞も面白い。
君は炎天下のような作品もあればSplash!!のようなロックサウンドも含まれている、それこそがフジファブリックの持つ多様性を決して失ってはいない証拠だと思う。
そういう意味では何一つ変わらずフジファブリックは変わらず、媚びず、新しい音楽を届けてくれた。
今後もとても楽しみだ。

そして、斉藤和義の45stonesを買った。
これは笑ってしまうくらいにコンセプトがわかりやすいアルバムだった。
原発批判、マスコミ批判、関係ない振りをしてる人への批判。
こんな作品を作るとネットとかでは「ミュージシャンの癖に」とか「何を今更」とか批判されるだろう。
ただ、ここまで社会的に認知されてる人物が周りを気にせず「NO」を叫んでいることが僕にはかっこよく見える。
もちろん、斉藤和義の言っていることをすべて真に受けてるわけでもないし、すべてが正しいとも思っていない。
ただ、自分の意見をそのままロックンロールにのせて言える人間が果たして何人いるだろうか?

ガキの使い無能な首脳
直ちに影響はございません
渋滞のハイウェイそっちは危ないぜ

すくなくとも周りの顔色窺ってる奴等よりはマシだ。

赤い薔薇

もう赤い薔薇という長澤知之の曲がある。
長澤知之がラップをしている。
曲自体はあっちこっちに音が変化しつづけ、音が増えていく構成だ。
諦めたような哀愁感と世間を皮肉ったような歌詞が印象的で。
ラップでは
横文字なしに読めない未来にハローハロー僕は適応できていますか?
目、鼻、口、受け止めるこれが僕なんだぜっていまは思う自身があるけど

とても深い歌詞だ、もしかしたら意味なんかないかもしれない。
けど、この曲や長澤知之の多くの曲の特徴が虚勢をはらないことだ。
怖いし自分は弱いということを高らかに歌う。
ブログの長澤知之からは虚勢みたいなものを感じてしまう。
なにかを否定しつづけて自分を大きくみせているような。
ただ彼の才能はそんなものでくすんでしまう程小さくない。
端的にいえば人間性はどうでもいい。
ミュージシャンとそのファンは音楽でつながっていればいい。

シング、ソング

自分で作詞作曲するとよくわかる、自分になにもいいたいことがないことが。

あるのはちょっとした希望となんとも言えない怒りだけだ。

よく僕みたいに、上手く出来ない人は自分に才能がないと卑下するが、才能がない人なんて本当にわずかだ。
そして、なにかしらの欠点も努力で克服できる。
ジャンゴラインハルトのように正常な指を失っても素晴らしいプレイをするものもいれば、志村正彦のように決して上手といえない歌でも誰かを感動させる事が出来る。
結局誰もに足りないのは努力と信じることだ。

ちょっとした希望が僕にはある。
僕は歌も下手で、ギターも人並みだ。挙句いいたいこもない。
けど、自分の聞きたい音楽がある。
長澤知之、奥田民生、ブライアンウィルソン、ジョンレノン、志村正彦、みんな素晴らしい音楽家で感動する曲をきかせてくれる。
けど、かれらに出来なくて僕にしか出来ないことが一つだけある。
自分の為の音楽を作ることだ。

そのある意味完璧な音楽を聞きたいがために僕は音楽をやっている気がする。

全ての万物が歌であることの最初の証明とまではいかないが。
出来る限り頑張る。



FANTASMA

CorneliusのFANTSMAのリマスター盤のブックレットを読んでいたら色々面白かった。
なかでも日本の音楽の99.999%はゴミという誰かの発言に笑った。

FANTASMAは今聞いても新しい。
革新性を決して隠せない。
しかし、多くの革新性を持った音楽にありがちなメロディーの不要性を感じない。
ここまでの音楽が、一人の男がディズニーランドに入れないという失望から作ったことに狂気を覚えずにいられない。

その正反対にある69/96もどこか狂気じみている。
執拗なまでのタイトルコール、HB/HRサウンドの中に含まれたサウンド、ボーカルに常にかかっているような歪み。
このアルバムからは、自らの作品への自信と、まだそんな音楽聞いてんの?なんてリスナーへの挑発も含まれてるような気がしてならない。

楽しいパレードの中に強面の警備員がいる。そんな異様さを持った音楽。
フジファブリックもCorneliusにプロデュースを頼みたかったらしい。
これからでもいいからやってくれたらいいな。
タグ:CORNELIUS

STAR

フジファブリックの新たなスタートを飾る新曲STARがラジオで流れていた。
ファンタジックなイントロから徐々に加速していく躍動感溢れる曲だった。

フジファブリックの音は毎回驚くほど変わっていく。
変化し続けていくバンドの新しいステップだ。

決して過去の焼き増しじゃない新しいフジファブリックの音だった。
9月21日の発売日が本当に楽しみだ。

それとは別にCORNELIUSのアルバムを買ってきた。
SENSUOUSとFANTASMAは持っていたけれど、THE FIRST QUESTION AWARDと69/96はどの店でも売ってなく、中古のCDを探してやっと手に入れた。
「まるで音楽性が違う」
SENSUOUSを聴いてからFANTASMAを聴いたときも驚いたがTHE FIRST ~と69/96はそれ以上に驚いた。
小山田圭吾が渋谷系の代表格だとは知識として知っていたがこれほど音楽性が違うとは驚き。

日本にはいい音楽が沢山ある。気づけたら素晴らしい。

トラッド

僕の音楽の根本はコブクロだった。
あの毎回毎回同じような曲と批判されてるコブクロだ。
インディーズの一枚目から5296まで本当に熱心に聴いていた。
小渕さん(小さいほう)にあこがれてギターも始めた。
コブクロの音楽が本当に素晴らしく感じられた。

コブクロが好きだといっていた奥田民生に出会った。
これが僕の音楽観を変えた一番の事件だった。

J-Popの世界に蔓延する、意味ありげに意味のない歌詞を決まりきったあまいメロディーで歌う人たち(僕がひねくれてるだけだが)と違い奥田民生の歌は潔くこんな歌詞に意味なんかないと歌ってくれた。
その言葉と古き良きサウンド(当時はわからなかったが)に完全に打ちのめされた。
奥田民生は僕に多くの指針を示してくれた。
LED ZEPPELIN・NEIL YOUNG・ERIC CLAPTON。邦楽ならChar・UNICORN・山崎まさよし・フジファブリック。
その素晴らしき音楽たちから新しい音楽を学び楽しんだ。

奥田民生のソロとしての最新作OTRLに収録されている音のない音みたいな生活を送ることが出来ている。
ジムホールを聞き、JBを聴き、SLYを聴き、フジファブリックを聴いたり、長澤知之を聴いたり。
本当にありがたいことです。



ただ
意味ない意味ない言ってる奥田民生の意味のない歌詞を聴いて、何か意味があるんじゃないかともたまに思ってしまう。
少なくともフェスティバルには明確な夏フェス反対の意志が込められてる気がしてならない。
タグ:奥田民生

フジQ

フジファブリックの新しい作品STARの発売が報じられた。
未知数なことばかりで本当に楽しみな作品だ。

その少し前にフジフジ富士Qが発売され初回盤を買ってきた。
最初は一万円は高いな~なんて思っていたが内容を見て納得した。これだけの顔ぶれが揃っているのなら仕方が無い。

フジフジ富士Qを僕は知らなかった。
フジファブリック自体今年の三月にきちんと聞いたのだから知っている訳はない。
志村正彦を神格化しようとしている音楽誌や昔からライブを見てきたファンの人は色々思う事があると思うが、僕みたいな新参者は志村正彦の事をほとんど知らない。知っているのは発売された全てのCDの音だけだ。
あの独特の声や一聴するとわかりにくいメロディーを他のアーティストが歌いまともなものになるのかがわからなかったが、DVDを見て「あぁ、フジファブリックだな」と深く思った。
たとえ、誰が歌おうと曲の持つ色はまるで変わっていない。それほどまでに強いメロディーだと改めて気付かされた。
特にメレンゲや藤井フミヤなど攻撃的ではないやさしい声の人が歌うとより際立つメロディーの良さ。

なによりもフジファブリックのメンバーの強い意思が感じられた「会いに」はまだ未熟ながら芯のあるボーカルに感動し、今後の変化が楽しみになった。

STARというフジファブリックの新たなる1stアルバムはおおきな驚きを僕にくれるんだと思う。

果たして一体

メディアにおいてロックは死んだなと思う。
テレビや音楽誌にもはやロックなんてもんはほとんどないんだなと思った。
テレビからはアイドルソングだけが流れ。雑誌では芸術家気取りのロッカー崩れがつまらない事をいう。

ロックやその他の音楽はもうCDの中や誰かが鳴らしてる音の中にしかないんだな。
ラブソングを歌わないと奴等にはわからない

サカナクションの山口は本気で気持ち悪い。

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