陽炎が揺れてる

暑い夏が本当すぐそこまで来てる。
なにか夏の暑さとか日差しは過ぎたものを思いださせる。
今年も半分が過ぎている事に気づいた。
きっと夏の歌がどこか憂いをふくんでいるのもその為だろう。
フジファブリックの陽炎やはっぴいえんどの夏なんです。
最近買ったThe BirthdayのI'm just dogの爪痕という曲の詩に「いつまでも夏が続くと思ってた」なんて節があった。
熱心なファンじゃない僕にはチバユウスケの詩は語感だけで言葉を選んでると思っていたから驚いた。

すごくいい曲だ。





遠い夏休み

ユニコーンのZを買って随分たった。
前作シャンブルより遠慮がない、そんな印象。

阿部ボーカルの多さもそうだが前作は奥田民生のソロの延長で聞けるが、今作はバンドとしてのユニコーンの引き出し、個人の技量を見せつけてくれた。
どの曲もユニコーンの独自の空間が聞こえる。

オレンジジュースは笑った。


タグ:ユニコーン

Funkとは

Funkというジャンルを知るキッカケになったのはスガシカオだった。
奥田民生みたいなストレートなロックを聞いていた僕には異質な衝撃をもたらした。

まずドラムが機械的だったし、コーラスも厚い、あと言葉が汚い、そしてベースを強調した重いビート。
スガシカオがFunkだと言うと良く笑われる。ただスガシカオは純然たるFunkじゃないが確実にFunkを持っていた。
1st~3rdまでをきけば彼がどれだけ高いレベルでPopとFunkを融合させていたのかがわかる。
そんなスガシカオに出会ってから色んなFunkを聞いてみようとした。
スーパーバタードッグ、フライングキッズ、JB、SLY、P-FUNK、プリンス。
正直最初に聞いたSlyは苦しかった。
名盤という言葉に乗せられ入門用のアンソロジーじゃなく暴動を買ってしまった。
音も変だし、唯一知っていたThank youもバージョン違いでショックだった。
ただ何回も聞いてその暗い世界がとても良く聞こえた。
そんなSlyの経験から明るいFunkがどうしても好きになれない僕。
色々聞いても結局Slyに戻ってくる。

ただ海外のJAZZFUNKバンドとかだけはまるで馴染めない。Slyのせいだ。
刷り込みって本当に恐ろしいな。

アイドル(笑)ロックバンド(笑)

アイドルの音楽。
今日本で一番売れている音楽はAKB48だろう。
良い音楽は売れる=売れている音楽は良いもの、本当にそうだろうか?

小学生のとき僕は男性アイドルの音楽を良く聞いていた。
今もそうだが女性の音楽が得意じゃなかったため、よく聞いていたのがTOKIOや堂本剛だった。
その音楽が好きだった。

ただ、発売日に同じCDが何枚もでるのが不思議だった。
今にして思えばチャートの一位を狙っていたのだと分かる。
アイドルみたいな人気商売はチャートは大事だと思う。音楽の中身もそうだが、広まらないといけないだろう。

ただAKB48のように一人のファンが何十枚もCDを買うのはどうだろうか?
もはや音楽なんて関係なく、ただ気色が悪く思える。
チャートなんかにふりまわされて価値が決まる音楽はなにか目的を間違えている気がする。
そしてAKB48に対抗するためB'zがくだらないことをやるらしい。
B'zはあまり好きじゃないから別にどうでもいいが、ロックバンド(笑)を名乗っている人達にしてはやることが浅い。

長澤知之やCOILは絶対にこんな存在にはならないだろう。
むしろそんな売れないと思う。
ただ程々に音楽を続けて欲しい。
チャートなんかに振り回されて本質を見失わないで欲しい。

あとAKB48はいいかげんにして欲しい。
資源の無駄だろう。




頼みたいぜ

ユニコーンの新作「Z」を買った。
やっぱり民生と阿部のコンビはすごい。今回阿部の曲多めでもまるで違和感がない。
一曲目の頼みたいぜには驚いた。ロカビリーチックな感じがなんとも時代錯誤してていい!
あとテッシーの曲は毎回いい味出す。
オールウェイズ、オッサンマーチ、手島いさむ物語。人間味あっていい。
で、EBIはまた暗い(笑)
ユニコーンらしくて素晴らしいアルバム。

forever

永遠なるものという曲がある。
その曲を作った歌手はどこまで本気だったのだろうか?
スヌーピー大好きな奴が重タール漬けガイでもよかったんだろうか?
悪者がもつ孤独がわかったのだろうか?
全てが人並みになりたかったんだろうか?

僕はこの曲からは狂気を感じてしまう。
幸せなメロディやヘイジュードのような笑い声。高らかなスライドギター。 見事なストリングス。
ただどうしようもなく重い歌詞。

空の青さを知らない人が青さに憧れるような。
足がない人が走り回る夢を見るような。
どうしようもない哀しみが見える。

もし全てが人並みな人は人並みになりたがらず、「天才」になろうとするだろう。
満ち足りた人は哀しみなんて歌えない。

天才と凡人どちらがいいんだろうか?

愛が全てに降り注ぐ博愛な世界はきっと失わない事にはなり得ないんだろう。


頭痛

七尾旅人の1stアルバム「雨に撃たえば」に入っている冗談みたいなタイトルの曲、ガリバー2(頭痛)
曲のイントロを聞けばこの曲がどれだけ本気なのかわかるだろう。
(そもそもこのアルバムは冗談なのか本気なのかよくわからないような所があるが)

ガリバー2は約10分にも及ぶ大作だ。
シンプルなコード進行と美しいメロディだが、そこに歪んだサウンドや浮遊感のあるキーボードなどたくさんの音を幾重にも重ね、ボーカルもエフェクトを使いサイケデリックさを出している。
こいつは本当にイっちゃった人じゃないかと思った。

歌詞の内容も不可思議だ。
一人の女の子との生活を歌ってる気がするが、歌詞カードを見ても字が読めないところがあるので正解はわからない。(そもそも正解なんてないが)
何故かこの人は自己否定が痛々しい。
この曲ではわかっちゃいなかったり、ぶっ壊れたり、発汗したり、忙しい。

そして薬を服用して、それによって自身をたもっている風にも聞こえるサビ。
医療の最先端ってやつはすごいね
重い歌だ。

心から愛し合ってる二人のラブラブな世界はここになく、かといって社会に理由もなく反抗しているわけじゃない。
ただ二人の歪な生活のなか、薬を飲んで、延滞したビデオ見て、レコード聞いて、生きている。
ただの生活の歌かもしれない。
本当に核心に迫った生活の歌。

プーティウィー?

タグ:七尾旅人

フォーク

スネオヘアーにフォークというアルバムがある。
少し明るめの曲が多いキャッチーなアルバムだ。
で、そのタイトル曲がフォークだ。

この曲は派手なサウンドや変わったことはなに一つしていない。直球な曲だ。

こういう曲でこそアーティストの真価が問われると僕は思ってる。
女の子の化粧のようなもので、派手な事や綺麗なことをやればやるほど周りと同じになっていく。

フォークのサウンドはイナタイギターを中心にしたバンドサウンドだ。
装飾はギターのアルペジオくらいだ。
そのバックにヘタウマなボーカルがのる。

やはり一番目立つのがそのメロディーラインだろう。
キャッチーさとロックさが上手く同居している。
もしこのメロディーでもっと大衆受けを狙った歌詞を載せたらスネオヘアーの今は変わったかもしれない。

どうしてもっと簡単に
分かり合えないテーブルで
そんなにも簡単に
好きになんてならないで

この曲を聴くと最近の事を思ってしまう。
地震があった。
しかし、流行り廃りのように忘れる人達やメディア。
平静は必要だしいつもどうりである事も大切だ。
ただ散々批判を繰り返したり、危機感を煽ったりした結果がこれなのかと。

なにも出来てないのに、出来てるフリをしているといつか自分の嘘に騙される。
なにも出来ないで悩む人は強い。決して嘘に騙されないから。

テーブルから見てる画面はずっと前に消しました。節電の為にも。

どこまでいくのだろう

孤独を積んだ満員電車

今日、歓迎会というやつで少し大勢とお酒を飲んだ。
誰もが孤独を持ち、孤独を逃れる為に白装束を着ているんだな、なんて斜めに捉えた事を思ってしまった。

自身の幸せを他人の不幸や不自由や欠点で比較し、出来る限り理想的であろうとする。
誰かを落として誰かと結びつく。
歪な関係だ。

ある人はないよといって見下すように話題を変えて
ある人はあるよといって白装束に着替えだした。

ただ遠い僕は誠実な彼や彼女の幸せを願いたい。

歪な音楽より、まんまるの音楽の方がいい。

そして不幸の連鎖を繋げる僕は消えればいい。
神様聞こえないフリですか?

綺麗事絵空事

どっかのPOPバンドTwitterで少したたかれてた。
「人畜無害」と批判されていた。
「人畜無害なものを作るのも大変」とか反論してた。

綺麗事の音楽は必要だと思う。
幼い頃にそういう音楽を聞き、そこから世界を広げていく人もいるだろう。
ただ綺麗事の音楽と模倣の音楽はまるで違う。
どの曲や詞も同じようなのばかりは本当に意味がない。
ひたすらに励まし、理想的なほど愛し合う。
僕はそれを普通に受け入れられるほど世間知らずでもない。
絶望の中の光景、痛々しいほどの孤独。
それを聞きたい。


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